この度、大坂 勝 総料理長が2022年5月26日付けで退任いたしました。学士会館のキッチンに立ち15年間、その間総料理長として13年間、「人を幸せにする料理、その幸せが他の人にも連鎖していく料理」というテーマを掲げて日々努力を積み重ね、そして私達社員を力強く、時には厳しく牽引する大きな存在として活躍されてきました。
幅広い視野を持った感性と発想力で、「ジョージア大統領をお招きした晩餐会」「著名なフランス人シェフの招聘」「自身が選び抜いたワインや日本酒とのコラボレーション」「有機野菜を主役にしたこだわりのディナー企画」「和菓子や陶芸といった伝統芸術とフランス料理との食文化融合イベント」をはじめとした様々な企画を発案し実現してきました。さらに、子供食堂への定期的な無償協力も積極的に行うと同時に、生産者の皆様への支援に繋がる活動にも精力的に参加し、サスティナブルフードへの取り組みにも尽力されたバイタリティには圧倒されるばかりでした。
90年を超える学士会館の歴史と伝統を継承しつつ、時流に即した鮮度の高い方向性や自身のテーマを調和させた料理で皆様を魅了し続けてきた功績は、誰もが認める成果を私達に残してくれました。学士会館は、そんな“大坂イズム”を継承してまいります。
ジョージアの著名なChefと 総料理長と料理長達
~大坂勝よりご挨拶~
私は、5月26日をもちまして総料理長を退任し退職をいたしました。この学士会館に入社してから15年に亘る期間、諸先輩方のパッションを引き継ぎながら、皆様に美味しい料理を楽しんでいただくために、日々研鑽し真摯に取組んでまいりました。日頃から、皆様に励まされ、ご指導を受け、ここまで来られましたこと事、感謝に堪えません。この度の退任は、そろそろ後進にバトンを繋ぐ事で、学士会館の料理が更なる高みを目指せるようにしたい、新しい視点での料理に挑戦して欲しいと考えた私なりの結論です。これからも今までと同様に、後進をご支援いただき、学士会館を盛り立てていただけますよう宜しくお願い申し上げます。
(プロフィール)
大坂 勝(Masaru OSAKA)
ホテル日航成田の洋食部門で13年間勤務し、その間渡仏して本場フランス料理の研鑽を積む。その後、三重、滋賀のフランス料理レストランの勤務を経て、1995年、開業準備中のホテル日航東京に入社。宴会コールドシェフや各レストランシェフを歴任し、2004年に洋食料理長に就任。2005年よりホテル日航新潟の料理長として2年間出向した後、2007年学士会館に料理長として入社。2009年総料理長就任を経て、2013年3月に取締役総料理長。15年間、学士会館のキッチンに立ち、昭和3年の開業当初から受け継がれた伝統的な料理法を踏まえつつ、時代のニーズに合った新たな味を編み出す。常にお客様目線の姿勢で、特別なオーダーでも積極的に応え、味の重なりや全体のバランスに対応するスペシャリストとして活躍。
こども食堂にて フランス人シェフと共に